戸籍という概念

■米入国に指紋と顔写真 30日から日本人観光客も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040925-00000084-kyodo-soci


アメリカに入国するたびにあんなことやこんなことされちゃうようです。これは効果あるでしょうねえ。カナダとメキシコの国際線利用客が激増したら笑えます。
さて、日本人には指紋の採取を嫌がる傾向がある気がしますがどうでしょう。住基ネットに伴う住民番号も「国民が数字であらわされる」ことに嫌悪感とか言ってますからねえ。


そもそも日本には「身分証明証」が確立されていないのが近代的でないというか、考えが甘いと言うか・・・。本来なら自分が善良な市民であることを自分自身が説得力を持って証明できる仕組みでないといけないのに、その証明が「運転免許証」のみとは一体どういう社会なんでしょうか。顔写真、必要ならば指紋つきの身分証明証が日本にはあるべきです。


星新一ショートショートに、身分証が絶対的な効力を持つ社会でそれを失い、最後は家族さえも自分のことがわからなくなるという話がありました。これは管理された社会に対する警鐘ともとれますが、障害より利便が必ず増す仕組みであると私は信じています。
程度の問題こそあれ、国に認められたアイデンティティが人間らしい生活の障害になるとは考えにくいことです。この問題は冷静になって論議されるべきだと思いますね。