二次創作系?BBS等でよく

「初めまして。○○と申します」って見かけますよね。興味深い。


大抵はこの○○に「それっぽい」HNが入って、ご丁寧に読み方まで括弧書きされてたりする。ええとそうだなあ、「『深紅を支配せし者(SSS)』と申します」どうだ。それっぽくないですか!特に「せし」あたりが!
閑話休題
「○○と申します」というセリフには、旧時代のサイト特有の慇懃さに加えて、書き込む側のキャラ付けがあるのだと気づきました。「○○はこういうキャラです」というのを文章の端々に載せて、また管理人もそのキャラ付けを壊さないように接する。


ネットに繋げ始めた頃はHNというものが非常に気恥ずかしいものでした*1。HNを名乗ることによって○○というキャラを演じることを表明するような気がしていたからです。現在ではネットとリアルという考え方が進んだため、画面の向こうとこっちでそれほど乖離はしてませんが、それでも、別の名前を名乗ることによって誰かを演じるという感覚は誰しもが持つものでしょう*2


「○○と申します」には、HNを強調することによって、キャラを演じることを表明しつつレスをつける人間にもその舞台の演技者たることとを要求するという意味合いが込められていると言えます。


blogというコミュニティではツールの関係上、どうしても旧来の「書き込み」「リンク」「メール」といった「演じる手段」が省かれてしまいます。だからこそ純粋な情報や意見に多く触れることが出来るのではないかと思いますね。一行のコメント、無言のリファ。礼を廃して実を残す。こんなコミュニティも悪くないでしょう。


さて、今後気になるのが、blogを駆使する進化型「演技者」の登場です。その舞台の上で一体どんなやり取りが繰り広げられるのか。次回「歪んだトラフィック」乞うご期待!(次回もおもしろかっこいいぜ!)

*1:その頃はまだ本名で活動している人や、「ken」などと本名をもじったありきたりなHNも多かったが、ボクには本名を晒すことへの恐怖が人一倍あったので、結局ネコの名前を拝借していた

*2:そいえばカミュは演技性について書いてたなぁ。今度読み返そう