住所のはなし

住所登録に関して、なんだか否定的な意見が多いみたいですね。
ユーザに非常に近い位置で(時には同じ位置で)運営されてきたはてながこういった方法*1を採ったことに、旧来のユーザは「裏切られた」と感じてしまったのですね。仕様を提案・議論し、キーワードを登録し、hatenadiaryのコメント欄はいつも活気に満ちている。そういった「ボクらのはてな」が変わってしまった、とショックを与えているように見えます。(この構図はネトゲのβ版の仕組みに似ている。はてなもβって言ってたな)


とはいえ、はてなも一企業なワケで、利潤を上げないといけません。ウェディングヤクザの脅しには屈することもあります。たとえば銀行の融資を受ける際に、「抱えているのは10万人のユーザとそのフリーメールアドレスだけですがカネ貸してください」これでは融資を引き出せませんね。せめて住所録もあれば・・・ということになります。


今回の住所登録、個人的にはなんとも思いません。あたりまえのことです。どうせアイオワ州だし。しかしながら、ユーザに住所を提出させるにしてももうちょっとマシな方法があったんじゃないかなとは思いますね。タイミングにせよ文面にせよ、反発を受けすぎです。「はてなの近藤さん」は「2chのひろゆき」のようにユーザに愛される管理人だと思っていたのですがねぇ。


今回の住所登録で、はてなが企業臭を出さなかったコトで守られてきたモラルが「安定利用」の名のもとに崩壊していくという可能性も出てきました。
まったくもって皮肉な話です。

*1:踏み絵みたい