拍手の文化?

日本人は本当にライブの観かたが下手だ。
日本で収録したライブ版は最近まったく見ない。
来日公演のアーティストももっと文句言っていいとおもうぞ。


例えば、ドラムソロなんかで盛り上がってくると自然と拍手や歓声が上がるもんだけど、日本ではなかなかそういう場面に出くわさない。同じリズムが続いてトランスっぽくなってだな、「ああもう、どうにでもしてっ」状態になってオベーションが沸かないってのはちと異常だ。カラダ揺らしてるだけですかと。


同じように、曲の終わり際のカデンツァ(最後のタメとでも思ってください)の部分でオベーションが無いことが多い。カデンツァじゃ無くても、曲の終わりでコードを伸ばしてる部分で拍手をしてない客が多い。オケじゃないんだから、最後の一音まで聞かなきゃならないという姿勢はヘン。


そのくせ、どんな糞な曲にも拍手は欠かさないし、ダメライブでもアンコールの拍手(手拍子?)はキッチリ打つ。アンコールの拍手は大抵1回打ってさぁ帰ろうになっちゃう。アンコールやカーテンコールってのは、客がどれだけ望んだかを示してもう一回出てきてもらうという意思表示。だから何回って決まってるわけは無い。セットリストなんか関係ないでしょう。ダメだと思えばそのまま帰ればいいのに、ぼー、と突っ立ってアンコール待ちしてる輩すらいる。「べつに叩かなくても出てくるし」と、まるで次の番組を待つ8時45分の視聴者だ。ブラウン管じゃない「ライブ」なのに、ステージ上の人間を何かのコンテンツだとでも思っているのか。


観客の意思表示は、拍手による肯定と静寂による否定。ちゃんと出来る日本人が如何に少ないことか。照れ隠しに「楽しみ方はひとそれぞれ」なんて、特に小さいハコじゃ説得力がないよ。



[追記]
もちろん、空気読めないでモッシュやらコールやらしてるやつにも腹は立つ。立つけど、それはそれでおもしろいからいいかな。無表情の拍手マシーンに成り下がるくらいなら、オイオイ言ってるほうがたのしいに違いない。