sonyについて考えてみる

うろ覚え爆発でいいですか。ねむい。
SONY http://www.sony.co.jp/


sonyの新人事が発表され、多くの驚きと、いくらかの好感をもって受け入れられた。驚きの理由には「初の外国人会長」というのがあり、これは井深盛田両氏がどれだけのカリスマを持っていたかを象徴していると言える。
好感の理由としては、出井sonyからの刷新が期待されるからであり、伝統にこだわりすぎず外国人会長を採用し、今後のグローバルなグループ経営方針を強く打ち出そうとしているからである。


さて、現sonyの凋落の原因としてよく言われるのが、「デジタル家電への出遅れ」である。最近流行の薄型テレビ市場でも、液晶シャープにいいようにやられ、プラズマに手を出してみたはいいものの、やっぱりリアプロのほうがいいやと方向転換したり。壮絶なダメっぷりである。
プラズマからリアプロへの方向転換だけを見れば、中期的な大画面テレビ戦略を視野に入れているということで、勝ち馬に乗ったことを単純に評価できそうだ。しかしながらリアプロには決定的な弱点として「ランプの寿命、交換」がある。これを消費者が受け入れるかどうかは微妙なところだとボクはおもっている。
長期的な技術革新とsonyブランドの復活を視野に入れるのであれば、現状では多少不利でも、液晶かプラズマを選ぶべきで、シャープと液晶では真っ向勝負できない現在は、プラズマを推し進めるべきであった。


HDDプレイヤーでも、規格統合の面でiPodにやられたが、これはベータに続くsonyぽさということで、別によろしいのかもしれない。しかし、コンセプトはかなり早期に打ち出していたし、VAIOというヒット商品と繋げられず、メモリースティックが足枷としかならなかったのは、ひとえに戦略のまずさだ。出井sonyは「多部門を抱え、他部門と提携できなかった」という箇所がいくつも指摘されている。
余談だが、VAIOにはPCには珍しい「MD搭載型」というのがあった。正確にはnetMD対応だったとおもうが、それでも見かけたときは衝撃だった。丁度FD-CDR-DVDの選択肢が出てきたころで、zipドライブ代わりのMDドライブという発想もアリだとおもったものだ。折角の商品を生かしきれなかった遺産がここにもある。
(今思うと、「家電」としてのsony製PCの登場は早すぎたのかもしれない。)


さて、sony復活のカギとして挙げられているのが「ブランド力の回復」である。現在では「sonyといえばソニータイマー」という不のブランド力が付いてしまったが、これを如何にするか。「ソニータイマー」の原因は言わずもがな、低価格競争に巻き込まれ、コストを抑えねばならなかったからである。しかし本来sonyとは、値崩れしないブランドではなかったか。aiwaを買収したのは、まさか廉価競争をするためではあるまい。
プレイステーションを買ったとき、驚いた。コントローラーがひとつしかない。どのコードも微妙に短い。フタが頼りない。メモリーカードがないと、セーブできない。先駆けていたサターンとの比較である。結局今になってもPSは、ソフトの読み込みエラーが多発し、PS2になってもその点は改善されず(安っぽさはだいぶ無くなったが)、時々妙なバージョンアップを繰り返しつつ、PS3に向かっている。PSPに於いても、各所で騒ぎになったとおり作りは粗雑、いつUMDを読み込まなくなるかわかったものでもない。(そのUMDも、期待されたコンテンツ部に追随する企業は少なく、sonyソフトは出遅れ気味である。内部での規格統一もない。)
このPSの「ごまかし」のやり口がまかり通ってしまったものだから、その後も帳尻合わせの商品が多く生産されたようにおもう。PSの成功はハードではなく(現在苦手とする)ソフト面の充実と提携であったことを忘れてしまったのだろうか。




sonyのHPには、sony historyというコンテンツがある。
http://www.sony.co.jp/Fun/SH/2-23/h1.html
井深盛田両氏の「sonyブランド」へのこだわりがよくわかるエピソードだ。確かに、こんなことだけを言っていたら市場では生き残れない。しかし、新商品開発への矜持だけは常にこうあるべきなのである。つまり、今回の外国人CEOによって、「経営」と「開発」の分化が明確にされることをボクは期待している。
周囲で聞くような、「いい商品だけを作れば売れる」という考えは甘いと言わざるを得ないが、盛田氏の言葉を借りるなら、「企業イメージは作れる」のである。QUALIAを含め、来期のsonyブランドに大いに注目し、期待したい。





[追記]ぐおお
ねむくて結局いいたいことがいえてなかったので追記してみる。
sonyの復活のカギはヒット商品にあるんではなくて、肥大化した組織の整理とコミュニケーションの充実にある。これがストリンガーの手腕の見せ所であり、外国人として期待されてるとこ。ブランドの回復は、上でさんざしゃべ散らかしてなんなんだけど、そこまで重視しなきゃならんことじゃあない。
(ふとおもったんだけど、われわれはどうしてもsonyに対して、さまざまな「特別な感情」を抱いてしまうらしい。これがブランド力ってものなのかな、盛田さん?)
[追々記]
ヒラブロな記事がたのしい。
http://linage2.air-nifty.com/hira/2005/03/sony.html
ブルーレイに関しては、後方互換とかそういった抱え込み?ちゅーのを推し進めていけば普及しそう。cdr-dvdの例がわかりいい。容量が6倍ってのも似てるし。dvd-ram的な位置づけになればと妄想。
番組を見ることがなくてもHDDに保存し、HDD容量がなくなれば、番組を見ることがなさそうでもメディアに書き込んでアーカイブ。メディアが並んだ本棚を見てはうむうむ場所をとらないワイと並んだラベルだけ見てご満悦。これでいいんじゃないかな。