おもわず「ショボ」と声に出したのは秘密

主役のオーウェンウイルソンががが!
ダサカッコいい気がしなくもない。「シャンハイ・ヌーン」ではよくわからなかったけど、この作品で良さがくっきりと。このひと変な俳優だなあ(ほめことば)。
追跡者役のウラジミール・マシコフも、アニメキャラ的でかっこよい。なんでかジャージ着てるし、友達いないし。こいつ主人公のほうがおもろかったんではないかと。


戦争モノではめずらしく、空母カールビンソンなんか出てきちゃったりして萌え度Up。甲板員になりたい。
しかしながら空母から戦闘機が離陸するシーンはオープニングのみで(着陸シーンはまったくなかった!)、しかもヘンな映像効果で台無しに。オーソドックスにしてくれれば満足なのにー。
ドッグファイトのシーンも、多分コレがこの映画の売りだったんだろうけど、どうもカメラワークに無理がある。VFX予算不足だったんじゃないのこれ?フレアーとか燃料タンク投下とか計器のスローモーな燃焼とか萌えどころは一応あったんだが、うーん、もったいない。
([追記]どうも、ディテールにこだわりすぎて肝心の映像が、ってことだったらしい)


シナリオは、致命的にどうでもよさ炸裂。これだけおいしい材料と伏線揃えて、よくもまあ!と逆に感心してしまう。ちなみにおいしそうな材料として、「ボスニア和平プロセス・反対派・NATO軍下アメリカ軍」「VFXを生かした空中戦・海軍パイロットによるサバイバル・孤高の追跡者・武装勢力機械化部隊・救出部隊」「虐殺の歴史・主人公の成長と絆」。並べてみるとおもしろそうだったわけで。
あ、戦争映画にありがちなイデオロギーとかは入り込めないくらいどうでもいいシナリオなので、むしろそこに突っ込んだら負けかなとおもってる。
(そもそもボクは戦争映画がプロパガンダであっちゃいけないともおもってない。そゆのを含めて楽しむもんでしょ?鬼の首を取ったように「アメリカ視点の映画だ!」とか批判するのは大人気ないよねえ。)


とりあえず、期待して観たのはマチガイだったけど、期待しなくてもどうせあれなので、まあ、あれな感じのバイブスでお願いします。