特に複雑じゃないですよね

■【出版インサイド】売れない漫画誌 作品の複雑化が要因、新人育成に障害
http://www.sankei.co.jp/news/050425/boo010.htm


漫画誌はボクにとって「サンプル」のようなもので、その出来如何で単行本買ってみたりブコフで立ち読みしてみたり満喫で読んでみたりするわけですよ。サンプルだから金払って買うほどじゃない。


単行本を買い揃えている連載以外での、漫画誌の魅力とは?

  • 自分の本棚には並べたくないけど、面白いから続きは知りたい人気連載(週間で読んでるうちはいいけど、振り返ってみると中身のなさに愕然とすることもあったり)
  • 箸休め的な4コマやショートギャグやら
  • 読み切りや新連載
  • 著者コメント、読者投稿、プレゼントアンケートハガキやらの付録

で、記事中の編集者は付録の充実くらいしかやることがないんじゃないか、とコメント。うーん、読者層が入り乱れている現在では、打開策が見つけにくいのも事実。青年誌を読んでるティーンズは少年誌も読んでいるし、少年誌を読むM1層は青年誌もチェックしてるだろう。この点では「メインターゲットをさらに低年齢化」しているジャンプは賢い。小学生は金銭的な面も含め、浮気しにくいからね。


すっかり単行本派のボクが買いたいとおもう漫画誌は、こんなかんじ。

モーニングとチャンピオン(とストーンバスターあたりのマガジン)は、漫画誌としての個性が滲み出てる気がする。単行本を買う連載がなくても、「一冊読んだ」という満足感がある。連載のバランスがいいのだろうな。
近代麻雀(ゴールドは別として)は最近益々読む価値のない漫画誌になったけど、「麻雀牌を触ってれば幸せ」なボクにとっては、牌の絵だけで楽しんだ気になってしまうので。「何切る」やら「単行本化しないであろう連載」という、誌上でしか楽しめない要素が多いのもポイント。
スピリッツやらアフタヌーンもおもしろいのだけど、モーニングやらチャンピオンにある「突然面白くなる」というのが少ないんだよなあ。だらだら読んでいたら「うわ、ナニコレ!」というやつ。単行本で買うのはあるのだけど。


というわけで、週刊誌には「隔週連載の短編作家」が必要だという結論でどうでしょうか。個人的にジャガーさんの連載形式は画期的だとおもいます。