見た目も味のうち

■ザ・フルーツスパークリング<果汁そのもの発酵のお酒>
http://www.sapporobeer.jp/fruitsparkling/


サッポロがついにチューハイ商戦に参入。
といっても、チューハイは氷結のひとり勝ちなわけで、最近そこにメルシャンが割り込もうとしてるというくらい。メルシャンの商品(本絞りギュギュ絞)はボクの好みなので頑張ってほしいんですが、メルシャンは販路が確保できてるので派手に広告を打つ気はないらしく、爆発は期待できません。
初夏からの新商品も、どれも押しが弱かったり、後追いだったり、別においしくもなかったりで、もう印象に残っていません。唯一広告を頑張ったのはDewですが、CMの打ち切りという話題まで提供したのに、結局無駄に終わりましたね。
みなさんどうも、キリンvsそれ以外にしてしまいたいようで。氷結にケンカ売る気がないのかも知れません。消費者はそろそろ氷結に飽き始めてるとおもうのですがね。ちょくちょく新味を出して目先を変えては来るけど、それももう限界なんじゃないですかねー。


氷結と比べた製品で気になるのは、商品のデザイン力の貧困さ。商品開発力はさておいて、パッケージという根幹が驚くほど横並び。シルバーまたはホワイトの背景、下部を味の種類を示す色で塗りつぶし、真ん中にはフルーツの絵やシンボルマーク。使ってる文字もありきたり。−196℃に至っては、氷結の缶のデコボコを半端に真似るという有様。パクるならおもいきりパクらんかいっ。*1
対し氷結の売り場での存在感は別格。シンボルであるあのデコボコ、大胆なレイアウト、そして漢字という強み。「プレミアムフルーツ」シリーズの色合いは、コンセプトにぴったりあっていて目においしい。まぁそれほど旨くはなかったのですが、ついつい手にとってしまうこと請け合いです。


さて、今回のサッポロの新製品なんですが、これも「負けないためのデザイン」ですね。流水とフルーツでさわやかさをアピール。発売9月なんですけど。しかしこの横文字の商品名、イメージの刷り込みがうまくいかないとコケる可能性があります。まぁ力入れてCMするでしょうから問題はないとおもいますが。
商品自体は「果実酒+炭酸」という新しい形での「チューハイ」。香料での嘘くさい味が少なければ、非常に期待が持てます。素直に飲んでみたいです。


ボクが気にかけるのは、戦略の失敗で、気に入った商品が市場からなくなってしまうことです。サッポロのは既にヤバそうですが、それでも期待はしていたいとおもいます。9月はつばい。CMにはオセロ起用。やっぱだめそう。松島だけにして。

*1:それはさておき、公式サイトの缶積みはちょっとおもしろかった。18位出したぜいえー