計り知れない20年

■ネットで語り継がれる機長の言葉、事故の記憶
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/12/news018.html


これはだめかもわからんね」かくいうボクも使いまくりなわけですが。言い訳しておくと、これは純粋に言葉だけを抽出された「ネット用語」なわけで日航機事故とは直接関係がないのです。(とはいえ、そう思えない人もいるだろうな。)
ネットの功罪ということでいうなら、123便のボイスレコーダーの内容は茶化され、冒頭の言葉のように意味を薄められて使われていくわけですが、事故を知らずに言葉を使ったうちの何人かがその元ネタを調べ、そのうちの何人かは必ず事故の記憶に触れるわけです。物事を簡単に忘れていく人間にとって、「言葉に宿る記憶」というのは重要かもしれません。


今日も御巣鷹山では慰霊登山が行われています。そのなかで、遺骨かどうかは不明ですが、人骨が見つかったようです。

妹を亡くした愛知県刈谷市の武田屶さん(70)が中腹の小屋近くで見つけた。
「まだまだ、お骨や機体の一部が見つかる。日航には調査を継続してほしい」と話した。

事故を真摯に記憶し続けなければならないのは、ネットユーザではなくJALです。相次ぐ不祥事を見ながら、この計り知れない20年を思うのです。




[リンク]
Flash http://mito.cool.ne.jp/detestation/123.html
沈まぬ太陽御巣鷹山篇) ISBN:410110428X
■墜落遺体 ISBN:4062565153