マシニストみまいた

マシニスト [DVD]

骨と皮だけでゾンビの真似をするのは笑えないという映画。この映画のために30キロ痩せたというクリスチャンベイルがやたら格好良い。とおもったのはボクだけ?
最初不眠症映画ということで、「眠れなくてサイコでえっちらほい!」というストーリーを期待してたのだが、謎解きが明快でミステリーのような後味だったのが予想外れ。まぁこれはこれでおもしろいけれど、不条理モノだとおもってみるのはいかんかも。(でもこれデビットリンチにもやらせてみたい。)

以下ややバレ。


いやあ、ハングマンゲームにしびれた。英語の言葉遊びでよくやったけれど、サイコの中にとじこめると、なんと意味深いことか。自ら答えを導き出せないとハングされてしまうという、遊びとはいえない遊び。「MILLER」という答えには左手が必要ないという寒々としたミスリード。図らずも「絞首」と「自首」という日本語のあやもある。
厳密にはルールが違うのだが、猶予が6回(頭、体、両手足)で、文字数6のうちEとRが書き加えられる。ここで猶予4。のちIとLが加えられ猶予2。「MILLER」と答えて、もうひとつのLが埋まりMは間違って猶予1。最後は自分で正解してルール上はセーフ、車は右に曲がることができましたとさ。この主題が、わりと脇にうっちゃられてるあたりがいい。最後のKを入れるまでは重要な振りをして全く重要じゃないという。


よう考えたらハングマンゲームやったことのないひとには勧められない映画だ。むむ。