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あー、なんだ。どうすりゃいいのかわかんねえ。どうすりゃいい。わかんねえ。
端的に言うと、知らないとこで知ってる人が亡くなってることを「発見」した。ネットでネタを拾うような気安さで、「発見」した。「人は簡単に死ぬ」じゃなくて「人は大仰に死なない」。大騒ぎするのは年寄りについてだけだ。その人とはちょっとしたすれ違いでふれ合うことができず、かといってそれほど気にすることもなく、非常に間延びした、希薄な関係だった。時間も距離も。だからいま僕は悲しくない。ただ、薄靄のような空しさを抱えてうろうろしているだけだ。冥福だって祈れない。祈りをささげる神仏のほうがまだ近くにいそうだからだ。彼女は、その薄靄のような存在で、どこへ行ったのか知れない。希薄に僕を包んでいる。粒子が風に運ばれる。コミュニケーション不全がいつか改善されるかもしれないなぁ、とはぼんやり考えてはいたけれど、それを期待していたわけではなく、長いこと更新されなかったことも、「あぁ、そうなったか」くらいにしかおもえなかったのだ。でも、ううん、どうなんだろう。サイトだって、その主がいなくなったようには見えない。ただ、薄靄のようにリソースを漂っているだけだ。
信じる半分は空しさを抱えるだけで、疑う半分は期待もせず空虚を見つめるだけ。これも半信半疑と呼べるのだろうか。どうすればいい。