よくわかるがわかる

■複雑な決断と無意識
http://www.sciencemag.jp/highlights/20060217/index.html

車や家の購入といった重大な決断を下す際には情報の収集が重要となる。しかし、入念に下調べを済ませたら、しばらくはその決断について考えないこと、そして、無意識に任せて選択肢に思いを巡らすことが、意識的に熟考して決断を下すより満足のいく選択につながるという。

被験者に熟考させたあと、更に検討する組とパズルで遊ぶ組とをつくり、その後の選択の満足度を対象にした。結果後者のほうが満足してた、と。
この「満足のいく決定」というのが単なる自己正当化なのか、それとも真実「よりよい決定」なのかどうかは判断できないのがおもしろい。前者なら心理の問題だし、後者なら脳のお話だ。もちろん、結果だけみれば真理の問題なんだろうけど、「よりよい決定だからこそ満足した」「よりよい決定なのにそれを信じることができない」と表現してもいいわけで。
実験のキモは、意思決定を先延ばしにすることにあるとおもう。たとえば文章を検討してて、ああでもないこうでもないとやっているのにうまくいかない場合にしばらく間を空けてみるとすんなりできちゃったということがある。これは所謂「思考の迷路から抜け出す」というやつで、いままでの思考の順序をたどらないようにすることが重要なんじゃないかな。つまり風が吹いて桶屋が儲かるまでどういうプロセスをたどるのかという微細な意思決定の連続を一旦放棄して俯瞰から決定する。そしてこの放棄・俯瞰は時間を置かないと難しいよ、ということだ。(このへんで考えることを放棄)


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そんな気がしてきた!(よりよい決定)