みかん箱でクラック!

トレンドマイクロ、新ウイルス対策ソフトにWinny削除機能

http://it.nikkei.co.jp/security/news/index.aspx?i=2006030207091ca

情報セキュリティー大手のトレンドマイクロは2日、ウイルス対策ソフト「ウイルスバスターコーポレートエディション」の新版を発表した。最大の強化点は、ファイル交換ソフトWinnyウィニー)」を“駆除”する機能を追加した点。

お、思い切ってきたなー。P2Pがトロイ認定されたわけだ。「ウィルスバスターを使うためにはnyを消さなくてはなりません」という形ではないのが興味深い。ユーザが任意で入れたプログラムを勝手に消すのはいかがとはおもうが*1、コーポレートエディションでのユーザというのはパブリックなものだから、この場合は問題ないのかもしれない。
ちなみに『ファイル名を変更してもパターンから探すため、亜種が登場しても対応しやすい』とのことで、亜種とか言い回されてるあたりが刺激的。


しかし情報漏洩対策であるなら、その漏洩のほとんどが「持ち帰り残業」で発生していることを考えると、特に効果はないんじゃないだろうか。P2P監視だけなら、会社側はトラフィックの監視で十分わかるのだから無意味。とはいえ、「セキュリティ対策」が「セキュリティ管理」つまりソリューション化していくというのは、個人ユーザにとってはちと息苦しい問題だ。
今回のバージョンアップや、ウィルス対策とファイアーウォールが同梱されるような現状が加速していくと、ゆくゆくは清濁の濃さが増していって、むしろ逆に暗部が深くなるんじゃないかと夢想できたりするな。なんだ、たのしいじゃないか。

*1:トロイは任意ではなく、プログラム詐称