時代劇

「十手」ってありますよね。あの、フタマタにわかれた武器。
あのフタマタの隙間の部分で刀を絡めとる、という設定なんですが、ちょっと信じられません。まず、攻撃の際はリーチが違いますよねえ。点で防御しようとしても、エモノの重さと長さが違いすぎて力を拮抗させるのが困難です。また、上段から斬りかかられた場合、素早く手首を自分の頭より上に突き出す必要があります。それですら難しいのに、ワキが開いて力なんか入りませんよね。で、蹴られる、と。


さてそんな眉唾岡っ引き*1の眉唾武器「十手」ですが、これって「じって」って読みますよね。でもよーく考えてください。伝七捕物帳では「房は紫ーこの十手ー」じゅってって歌ってた気がするぞ!


「十手」を「じゅって」と誤読されはじめたのはどうもTV放送が原因じゃないかという見方があるようですね。さもありなん。ボクも時代劇でいろんな偏見が植え付けられましたからね。町人の髷は必ず曲がってる!とか、浪人は月代が無い!とか、材木問屋にはロクなヤツがいねえ!とか。


この「じって」の発音は十が「じふ」と読まれることからの変化ですから、それを踏まええて「十三」を読むと・・・、「ジッソー」?いやいやいやいや
話がどっか行きそうなので、とりあえず締めておきますね。
よよよい、よよよい、よよよい、よい。やー、めでたい。

*1:岡引にはどうも怪しい点が多い。ついでに時代劇の「下っ引き」というのは存在しないというのが通説