厚生労働症

■痴呆の新呼称は「認知症」 厚労省、行政用語を変更
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=NGK&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2004111901003930

検討会は候補を6つに絞り込み、9月から国民の意見を募集。その結果、適切な認識ができない痴呆の特徴を表した「認知障害」が最も多く、「認知症」「記憶障害」「アルツハイマー」「もの忘れ症」「記憶症」の順だった。ただ、「認知障害」はすでに精神医学分野で使われているため、今後混乱する可能性があるとして、2位の「認知症」がふさわしいと判断した。

あぁもういいわかった、行政は日本語喋るな。
ボケは誰にでもおこりうる病気なんだよ。阿呆になることを文化的にどうとらえるか、という話が散々なされてるじゃないか。安易に言葉を摩り替えることによって一体何がしたいのだろうか。まさに姑息。(本来の意味ですね)


認知症という、認知障害と混乱させるような候補を出すこともおかしい。アルツハイマーという一般に浸透した名があるのに、それを使わないのもおかしい。アルツハイマーにナイナスイメージがあるのなら、認知症にもマイナスイメージが当たり前のようにつくんだよ。せめて「軽度・重度アルツハイマー」というのであれば、お役所仕事として容認できないこともないんだがね。
(訂正とお詫び)(どうも、痴呆には様々な原因があり、アルツハイマーというのはその原因の一種に過ぎないらしい。よくよく調べないで記述して申し訳ない。今後医療関係は充分に理解してから書くことにする。名称については読冊日記のエントリに詳しい。
http://homepage3.nifty.com/kazano/200409a.html#02_t1


この厚労省の検討会員の内訳を知りたいね。国語国立研究所からちゃんと人員が出てきてるのかなあ?国語の重鎮や前衛について物思うところが無いわけじゃないけど、言葉の選定作業はもうちょっとマシにできるんじゃないのかな。


それとも買い被りかな。


[訂正追記]