注目うrl

■なぜエロゲオタクは嫌われるのか
http://iwatam-server.dyndns.org/column/72/


『ここでは「エロゲー」とひとくくりにして言ってしまったけれど、健全なエロゲーと不健全なエロゲーとがあり、ここで問題にしているのは不健全なエロゲーだけである。』具体的にはグロとかロリとか陵辱とかが不健全だそうな。・・・それを最終パラグラフで言うな。
まぁこれを踏まえて。端々のヲタ蔑視的意見は本筋ではないから無視しておく。(とはいえ、この部分が一番叩かれそう・・・)


エロゲに限らず、アングラ規制やゲーム脳論争にありがちな矛盾点を素直に言い当ててるところは好感。
『「エロゲーは悪か」という問題と、「悪(と決めたもの)を勝手に排斥していいか」という問題の2つ』があると著者は言う。『つまり、むやみなバッシング自体には反対だが、「エロゲーは悪くない」という意見にも反対する。』ふむ。
エロゲが犯罪を増やすかという問題にも二つの回答があり、エロゲーがあれば、エロゲーがない時よりはきっと性犯罪は減る。普通ならば性犯罪に至る異常者のはけ口となるからだ。』という側面と、エロゲー自体は性犯罪を減らすが、エロゲーの肯定は性犯罪を増やす。異常を肯定してしまうからだ。「ペドフィリアは悪ではない」というメッセージを送り続けることで、ペドフィリアになりかかってしまっている人が自分自身の問題点に向き合うきっかけをつぶしてしまう。』という側面を指摘している。


ここでも時折触れていた、ボクの持論である「環境が人格を作る」「コミュニティが許す」という、価値観と人格を同一視する定義にかなり近い。そうなのだ、コミュニティが異常な価値観を肯定してしまうのが問題なのだ。アングラは裏通りでひそひそ語られなければならない。軽蔑されなければならない。裏通りにいるのがマジョリティなら、マジョリティが軽蔑されなければならない。
しかし実際問題としては、マジョリティが軽蔑されることはありえないわけで。それが形成されないように、許容されないように、規制が行われるのかもしれない。


結局あれだ、社会のお目こぼしにつけこんで消費者に過剰アピールするのが命題であるつまり資本主義の利潤の追求が悪い!のだ!ぐみんどもめ!
まさかこんなセリフがいちばんフィットしてしまう状況とはね。いろんな意味で今更。




[過去ログリンク]
■コミュニティが許すとかなんとかいう持論
http://d.hatena.ne.jp/tetekei/20040320/p2
[追記]
すごい反響なのですね。(萌え論さんにてBBS討論が一部補完されています。)しかし煽りがすごい・・・面白い話題なのに名無しだらけでもったいないです。
ちゅかみんな「異常の肯定」と「社会の許容」という視点にはツッコミないのかなー。ボクが冒頭で危惧したとおり、直接的な表現に単純に反応してるように見えます。この先、大手どころがどう取り上げるのかみてみたい。