もうストーブリーグ。はや。

■中日ナイン、出来高制導入に賛否両論 契約更改
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ser3/200510/24/ser3186612.html

今年出塁率1位の福留さん
「一気に上がるなら、一気に下がるのも仕方ない。それもいいんじゃないかな」


日本新セーブの岩瀬さん
「(年俸は)何かがあった時の保険みたいなものだから難しい」

今年は去年と違って、「どの球団も経営はヤバイ」ということが知られてしまっているので、それを逆手にとって球団側が強気に来る気配。しかしこの年俸高騰問題の根は選手側というよりは、球団側のよくわからん査定にあるんじゃないですかね?去年は選手の良識が問われたけど*1、今年は球団の良識が問われます。
さてその査定の面で、上記の二人のコメントは「選手のタイプによって査定が違ってしかるべき」という当たり前の事実に気づかせてくれます。打者は成績が出なければおしまいだし(この点はFWみたいだ)、対して投手は、左右先中抑えその他もろもろ成績にあらわれないコマとしての重要性がある。岩瀬がいった意味とは違うけど、「保険」という言い方も出来ますよね。「揃えておく」必要があるわけです。
打者ももちろん代打代走守備固めを揃えておく必要があるのですが、打者の場合は有利だから交代するのではなくて、弱点があるから交代するわけです。それが補われる選手がスタメンになるわけで(ロッテはちと異質ですけど)。しかも一打席で終わる場合が多い。投手とは比べられません。ワンポイントだって、肩は作らにゃいかんのです。
さらに、投手は怪我が多く、平均現役年数ももちろん低いわけです。現役中は公傷の扱いとともに、充実した保障というものも考える必要があります。目立たないビハインド用中継ぎとかで酷使されてそのまま引退、では成績に関わらず浮かばれません。


なんだか随分と投手擁護になってしまいましたが、結果が確実に明らかになる打者と、そうでもない投手で査定を一にしようというのは暴論かとおもうわけです。もちろん出来高には賛成ですが(ヒント:若田部)、現状の打高投低の年俸には異を唱えたいですね。
結局、投打ともに重要なのは「貢献度」なわけですが、またこれが査定をややこしくしてる原因のひとつなのかもしれませんね。今年の各球団フロントがどういった答えをファンに出すのかに注目。

*1:結果は散々でしたけどー。