IMEの注釈つきです

9.20の日記でも触れた「話」「話し」の送り仮名の話なんですが、さっき手に取った文庫本にも「話」とすべきところを「話し」と書かれた場所があり愕然としました。


文庫本というのは基本的に「連載→ハードカバー→文庫→重版」といくつかのステップを踏んで生まれるもので、そのたびに校正のチャンスがあります。今回は、何人もの読者、編集者の目をかいくぐって文庫本の誤字が生まれたわけです。もちろん、最初は正しかったのにそのうち誤りが記載されるようになったという可能性もありますが、これはこれで救えませんよね。


活字になったものは、内容の真偽はともかくとして、絶対的な信頼を持って我々に受け入れられます。誤りが記載された場合は、それが基準となってしまうことがありえます。そしてその後も間違い続ける。


この送り仮名の問題は、誤りが悪いのかそれを正せない国語教育が悪いのか、にわとりと卵の喩えになってしまいますが、それほどに広く根深いといえます。もしかするとこの誤りも受容されて、正解になっちゃうかもしれませんね。