はた、と

「夜ごはん」
というのは夕飯、晩御飯のことなんですが、たまに聞かれますよね。


ボク自身この「夜ごはん」、子供のころに戸惑った覚えがあります。
「あさ」「ひる」「よる」に食べる「ご飯」であるから、それぞれ「朝ごはん」「昼ごはん」「夜ごはん」なのではないか、と。しかし実際に教わる、または使われていたのは「夕ごはん」「晩ごはん」。「夕」は子供にとって「夕べ」というより「夕方」のイメージが強いので、日が落ちてから食べるごはん*1は「晩ごはん」だろう。
こんな感じの思考過程を辿って「晩ごはん」に落ち着いた記憶があります。たまに友達が言う「夜ごはん」に、こいつ子供っぽいな、なんて密かに思ったりしながらね。


そう、つまり子供っぽい言い回しなのです。言葉の乱れを良と出来ない背景には、聞いている側のそんな気持ちがあるのではないでしょうか。最近の言葉を、子供っぽいと思いながら見ていくとおもしろいかもしれませんね。


さて、こういった言葉が流行するのは「社会が子供化」したからでしょうか。それとも「子供に視線が向けられている」からでしょうか。両方とも正解ですね。昨日も述べたように、高校大学進学率が上がり、社会に出る年齢が高くなったことによって、社会が子供化します。そして「花の女子大生」から「花の女子高生」になり、今ではローティーンまでがもてはやされる、「子供に視線が向けられている」という現状です。ここには子供の権利提唱なんてものも入ってきますね。そして目を向けてちやほやすると、子供は勘違いをします。本当は何も出来ないのに、大きな力を持ったような気になります。


勝手に錯覚したやつと、錯覚させたやつら。どっちが悪いんでしょうかね?

*1:現代の子供にとっては大抵そうであろうと思われる