レスに関する考察に関する考察

■レスに関する考察
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/hibi00/antires.html
(via http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050428#resdelicacy


ネット上の返信にあたるとされるレスという言葉は、レスポンスの略ではないから、臆面なく使うのはどうなのよ?という話。
「Re:」という表記も、「response」の略ではなくて、「〜の件」や「〜に関して」という意味の英語の前置詞 re が語源。以前から英文のビジネスレターで一般的に使用されてたとかされてないとか。うぅん、見事にreplyの略だとおもっていたぞ。


さて、問題は「じゃあレスを使わないなら何を使うのよ?」という話なわけで。上記サイトでは『私は「コメント」「フォロー(アップ)」「お返事」という言葉を場合によって使いわけています』ということなのだが、個人的にはどうもピンとこない。

  • 「コメント」は必ずしも記事に関連していないくても良い(範囲が広い)
  • 「フォロー(アップ)」するほど懸命でなくても良い(継続しない場合もある)
  • 「お返事」メール単位ではアリだが、用件や話題単位では当てはまらない

もちろんこれはボクの個人的な意見であるし、それぞれの言葉に限定した役割を当てはめすぎるのもどうかとはおもうけれど、それならば「レス」も同様のこと。
「レス」は「レスポンス」の略という誤用から発展した言葉として認知すればいいのじゃないかな。打てば響く、まさに「反応」としてのレスポンス。この感覚は、ブログでのコメントよりもむしろTBに近いのかも。


「メールの返事」としての「レス」は確かに違和感はある。それこそ「返信」でよいのだ。
しかし2chでの「スレ」に対する「レス」など、やはり既に言い換えのきかない「レス」もあるのではないか。コメントや返信という言葉にはどうしても「場」という意味合いが含まれる。場を含まない「意見に対応する発言」の意味だけを抽出した概念を表す言葉のニーズが「レスポンス(レス)」の浸透を促したと考えてもいいのじゃないかな。


まぁひとことでいえば、「Re:」の日本語訳がない&読めないのがわるいのだー。