皮肉の系譜(不完全版)
「観客が自虐ネタを理解できない」という稀な場面に遭遇しました。そのネタは決して知識を必要とするものではなかったのですが・・・。どうにもキモチワルい感じがしたので、手始めに皮肉に対する反応・発言系譜を考えてみました。
(たぶん崩れるのでがんばってみてください)
☆ex.「ジョージは英語が喋れない」
└あはは系 ─「ブッシュ語しか操れないもんなあ」 ─正しく理解したよ派
─「ガイジンだぞ?そんなわけないだろ」─いろいろ勘違い派
└なんだと系─「大国の大統領に失礼だ」 ─ジョークにしては行き過ぎだ派
─「おおお俺を馬鹿にするのか」 ─コンプレックス妄想の男派
─「英語喋れなくてもいいじゃないか」 ─みつを派
└ふーん系 ─「へぇ、そうなんだ」 ─トルマリンホルダー愛用派
─「いや、こないだ英語で演説してたよ」─マジレスが身上派
─「もうそのネタ古いし」 ─コンディ萌え派
─「あ、ごめん聞いてなかった」 ─能登かわいいよ
皮肉に対する反応は大別するとこんな感じですかね。同じ反応でも皮肉に対する理解が異なる場合もあるし、同様に、皮肉を理解できていても反応が違う場合があるわけです。
さらに、理解が違っても発言を同じくする場合があります。「ジョージが英語が喋れないわけないじゃないか」というセリフは、「いろいろ勘違い派」も「妄想の男派」も「マジレス身上派」も発言する可能性があるのです。セリフを自らの立場だけで理解しようとすると齟齬が生まれるということですね。
理解されようとせず独りよがりな発言をするのはコミュニケーション不全かもしれませんが、皮肉という端緒があるのなら、それを理解してあげたいとおもうわけです。とゆわけでボクは世の皮肉屋と陰謀論を応援します!
念のため言っておきますが、「ジョージは英語が喋れない」というジョークはジョージ・ブッシュ米大統領が演説でたびたび言い間違いをすることを揶揄したものです。もちろんジョージは英語喋れます。(←これはこれで皮肉だ。奥が深い)
[参考リンク]■ジョージのブログ http://georgebush.exblog.jp/