ベトナム漢字も中国漢字も韓国漢字も和製漢字も似て非なるもの!

■「剣道の起源は韓国」抗議殺 ネット書き込みで広がる波紋
http://www.sankei.co.jp/news/050520/sha018.htm
ええと、リンク先の内容はあんまり関係ないんですが。

大韓剣道会の徐丙●専務理事は、・・・

(●=金へんに允)

最近こんなの良く見ますよね。金ヘンに允なんて字は日本語にはありませんよね?少なくともボクはこんな漢字を知らない。ですから、どんな漢字なのかわかったところで読めやしません。書けやしません。
一応この●という字は作りから「イン」と読めそうですが、韓国とは人名をお互いに現地読みするという合意がありますから、「ユル」と読むのが正しそうですね。・・・読めるかボケ。読めないのに、無理に漢字を使う意味があるんでしょうか。(「破綻」を「破たん」と交ぜ書きするくせにね!)


ペ様とか新庄似のイ・ビョンホンとか、所謂韓流俳優の表記は新聞でもカタカナですからちゃんと現地読みできますね。読売新聞関西版によると

読売新聞では、韓国・北朝鮮の人名、地名は原則的に漢字を使用していますが、すでに定着している場合はカタカナにするなど、ケースで使い分けています。

とのこと。ダブルスタンダードです。


中国人名は日本語読みです。朝日新聞は「地域によって発音が違うから」、外務省は「そのうち変わるんじゃん?よくわかんね」(ページ下部参照)ということですが、一応元首同士は「現地読みじゃなくてもよし」という合意です。
では中国の地名はどうなのか。相互主義に基づき、北京(ペキン)や上海(シャンハイ)など日本で定着した北京語読みを除いて、全部日本語読みでいいとおもっていたのですが(横山三国志でもそうでしたよね!)、去年のアジアカップで驚きました。
テレ朝では「重慶」を「チョンチン」と連呼してましたね。ずっとボクは「ジュウケイ」でいいとおもっていたのに。じゃあ、あの「重慶飯店」は「チョンチン(その先は血が滲んでいて読めない)」か!ランチ食べに行けなくなっちゃいます。
おそらく中国地名の現地読みは、韓国ブームによる現地読みに引きずられた結果だとはおもうんですが、それでもマスコミが明確な線引きをしていないことに腹が立ちます。アジアカップでいろんなスタジアムを紹介している際に「え、今なんて言ったの?」と何度も置いてけぼりに。テロップでもルビなんか振りませんから、見てるほうは混乱したままです。



中韓が話題になる機会が増えているというのに、明確なガイドラインがなく、ダブルスタンダードも横行している人名地名の表記読み揺れ。新聞の読者を、テレビの視聴者を、いたずらに混乱させているだけとしかおもえません。
新聞においては、人名地名のルビの徹底を求めつつ(今日の朝刊はルビだらけでした)、漢字表記へのこだわりを捨てて、カタカナ表記の可能性にも目を向けて欲しいと強くおもいます。


とりあえず、ボクはスン様(李承●*1)をヲチするのが好きです。




[リンク]
固有名詞の現地音主義は、どこまで可能か?
Wiki-韓国における漢字

*1:●=火へんに華